イラン大統領府がインドネシアクーデターに関連する声明を発表。

 イランの大統領府は本日、先のインドネシアでのクーデターに関連していくつかの声明を公表した。
 まず外務省に対する対応方針の指示としてインドネシアに駐在しているイラン大使館の職員らを近隣諸国に退避させ、最小限の人員での運営し、かつ近隣諸国の自国大使館とも連携しながら邦人退避の準備をしている状況にあったが、反乱軍の首都占拠が現実的に不可能になったことから順次この措置を撤回する方針で固めるとの方向性を公表した。

 また、大統領府は先のクーデターに関して、「国民の声と力で民主的革命を成し、既存の腐敗に満ちた官軍勢力を打倒した歴史を持つ我が国にとって今般の事態は到底容認できるものでない。」との声明を公表し、武力による流血を伴った体制転換は我々の国家的な価値観は勿論のこと、国際的にみても容認されるものではないというスタンスを表した。

 大統領は「一イラン国民として私は今までのイランインドネシア間の友好の歴史と同様にインドネシアで今まさに起きている暴挙から守るべきものを掛けて闘うインドネシアの国民皆様方の味方であり続けるだう。」とコメントし、「この騒動で命を落とした全ての人々に哀悼の意を表する。」との言葉で締め括った。
 
 また、大統領府はインドネシアでのクーデターに関連してイランの内政面に対してインドネシアのようにならないよう警戒を行う必要性があると指摘している。大統領は「今のイラン軍は国家に背き、体制転覆を図る愚か者がいるとは考え難い。」と述べている一方で、「国際社会の中で我が国をインドネシアの二の舞に陥れようとする勢力は確実に存在していることを忘れてはならない。」とも語っている。我々は常に苛烈なエネルギーを巡る闘争の歴史の中にあって、「過去にこの者どもによって体制転換を強いられた悪魔の歴史を蔑ろにすることは出来ない。インドネシアのクーデターは幸にして不発に終わるだろうが、我が国を当該事案の二の舞にしようと企む陰謀は本事案同様アッラーの思し召しによって必ずや不発に終わるだろう。」と述べている。

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【FNH】テヘラン国際通信 日本語ジャーナル

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