原子力庁 アラク原発の再稼働を表明

 イラン原子力庁はホームページ上で凍結されている。アラクにある重水炉の稼働に取り掛かる事を公表した。
 モフセン・ファクリザデ原子力庁長官はホームページでこの件について「アラク重水炉は革命政府と国民の絶え間ない協力によって築かれた財産であり、イラン人そしてイラン政府にはそれをしがらみなく運用する権利がある。」とのメッセージを掲載している。
 アラクの原子炉は重水炉と呼ばれる種類の原子炉でウランを燃料としている。この燃料と種類の炉は核兵器製造に使用しやすく、過去にインドなどもこの手の原子炉を用いて核開発を行った歴史もあり、欧米諸国にとっては最も注目されているイランの原子力施設の一つである。
 アラク重水炉は運転直前に核合意締結に至ったこともあり、その施設の凍結を前提に管理されていたため欧米の監視の目は行き届いているとは言い難く、仮に稼働したとして稼働を再度止めらように促すか、或いは他の施設同様に徹底した監視体制をイラン側と交渉し、合意した上で構築する必要性がある為、イランの核問題は新たな局面に入るのではないかと危惧されている。
 ただし、イラン側は稼働に関する詳細な日程や計画などは提示されておらず、実際に稼働に踏み切るかどうかは専門家の間でも見識が分かれている。

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【FNH】テヘラン国際通信 日本語ジャーナル

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