イラン関与否定 実行犯は諸説あり?!

 イラン政府は24日夜に会見を開き、ロウハニ大統領、最高指導者ハメネイ師等要人が出席し、どちらもイランのサウジ攻撃の関与を否定。イランはフーシ派を支援しているが今回の事案にはイラン軍他革命防衛隊含めイランの範疇ではないとした。
 一方で、「誰が実行犯か?心当たりはあるか?」他の貴社の問いかけに対してロウハニ大統領は「定かではないが、シオニストの犯行ではないか」との見識を示した。対するハメネイ師は「現時点ではわからないが、アメリカの自作自演の可能性が極めて高い」と発言し、解釈不一致が見られた。
 さらに記者が「それは西側の陰謀という事か?」と質問するとロウハニ大統領が中東の石油生産を脅かし、自らの石油の販路拡大を狙うイスラエルのモサドのやり口だ」と発言。対するハメネイ師は「アメリカをはじめとする西側の陰謀だと発言」彼はアメリカ本国の石油企業の躍進とサウジアラムコ復旧で儲けているのはアメリカで、本来価格競争でアラブの石油には勝てないから攻撃して利益を作ったのではないか。米軍の防空設備のサウジ撤退は我々の攻撃に見せかける為の典型的偽装工作だと説明した。 
 この間、ロウハニ大統領は不機嫌そうな表情を浮かべ、ハメネイ師を見つめていた。対米融和路線を掲げるロウハニ大統領にとってアメリカ、西側というワードを引き合いに出すのを躊躇したのかもしれない。この会見で最高指導者と大統領の確執が再び露わになった。来月の大統領選も含め、穏健派の足取りには暗雲が立ち込めている。

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【FNH】テヘラン国際通信 日本語ジャーナル

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