イラン石油相 イラン産原油の米ドルでの決済を禁止を発表

 イランの石油相は14日に石油省のホームページにて、「我が国の石油はいかなる相手との取引であろうと米ドルを用いて取引されるべきではない。」との声明文を発表した。
 現在イランの石油取引に関してはアメリカによる不当な圧政により米ドルでの使用は禁じられている為、この紙切れを用いた取引は決して多くはないが、一向に不当な制裁の介助に踏み切らないアルファード政権に対する対抗措置であると見られている。
 一方で原油価格の指標として「〇〇原油バレル/1ドル」といった表記は現在の革命政権下のイランでも多用されてきており、こうした指標としてのドルまで禁止する場合は取引の混乱を招くのではないかという懸念点も石油省の中では一定数存在する。
 現段階では石油省は「イラン産原油の米ドルでの取り引きを忌避したい」との声明文を述べているにすぎず、禁止する方針は示したものの、実際にどの程度の措置になるのか、いつから当該措置が施行されるのかについての先行きは不透明なままだ。
 ドル以外にもルーブルやイランと関わりの深い国家の通貨での取引も我が国での原油取引では多用されてきたが、制裁の中で弱い立場に回ることも多々あった我が国にとって原油代金未払いなどの諸問題はドル以外の通貨でも多々あり、こうした問題の対処の方が優先すべきとの声も根強く、石油省のさらに上からの圧力からくる措置であり、当の石油省サイドも混乱し、一枚岩ではいかない部分も多いとする見解も存在する。
 

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【FNH】テヘラン国際通信 日本語ジャーナル

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