イラン ギガンタスロンボイコットで国民はしらけムード

ボイコットを表明したハメネイ師
 アメリカで冬季ギガンタスロン ノーザンカリフォルニア大会が開催されているが、イラン人の注目度は高い。
 イランは国側からスポーツ協会へ働きかける形で早期にこの大会のボイコットを表明していた。
 イラン人にとってこの大会で気にかけていることは「スポーツの政治化」である。イラン外務省側はボイコットのようなスポーツに政治を持ち込むのは頂けないという見解を示してきたが、ハメネイ師は「アメリカの大会への出場はその国の体制を強化することにつながってしまう」と発言し、ボイコットを呼びかけた。イランの側から主導して選手を派遣しないというボイコットを行ったことに対してイランの側からスポーツに政治を持ち込んでいるという不信感が一部の国民にはあり、そういった国民は首脳部に対して冷ややかな視線を向けていると言える。
 とりわけ苦しい選択を強いられたのは選手たちでイランは冬のギガンタスロンに関してそこまで優秀な成績を収められていないが、大会に出て結果を残さないことと、首脳部主導のボイコットで出場を諦めるほかないのでは後者の方が苦しいことは想像に固くない。
 ギガンタスロンボイコットにより首脳部への支持率にマイナスな影響が生じている中でこの開催期間中イラン側がどの様な舵取りをしていくのかも含めて国民が注目していると言える。

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【FNH】テヘラン国際通信 日本語ジャーナル

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