イランのタンクバイアスロンクルーが帰国した。
ソ連で行われるこの軍事大会はかつてはならず者国家の集まりと言われることもあったがイランの様なまともな国も近年参加していて、勢いが高まりつつある。
今年のタンクバイアスロンはイランにとって飛躍の年となった。
イランは去年初参加を果たし、予選走行落ちという世界の厳しさを知ったが、今年は実戦経験豊富なシリア等を押し退けて表彰台にこそ立てなかったものの9位に入り込み、ベスト10メンバーに加わった。
ソビエトの大会運営側から一時貸与されたT-72B3戦車。この車両を大会前に現地入りしたイランメンバーが外装を改造して参加した。
イランチームの車両にはレバノンでIDFの攻撃で死亡したソレイマニ司令官・ジャファリ大佐、ユウタロウニー少佐の遺影が貼られ、「レバノンの殉教者の為の報復号」という名前が付けられた。
レース中の渡河障害を超えた際にシーリングを解除し忘れてエンジンがオーバーヒートしたが、彼ら特有の技術力で難なく乗り切った。革命防衛隊出身者2人と軍出身1人のセパとアルテッシュ合同チームは革命防衛隊の第12ムハンマド・ムンタザル機械化旅団所属の隊長アリ・ナジャデッグ少尉からアリさんチームと名付けられた。
大会終了後のオフショット
隊長のアリ少尉は「入賞こそ果たせなかったがイランチームは去年とは確実に異なる高みに居る。レバノンの殉教者たちの無念を結果で晴らすことができたと思うと、良い弔いになったと思う。」と大会を締めくくった。
【FNH】テヘラン国際通信 日本語ジャーナル
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