　アゼルバイジャン人男性が殺害され、逮捕されたアルメニア人容疑者が証拠不十分で釈放された事件をめぐりイランではアゼルバイジャン人による抗議デモが激化している。

　アーゼルバイジャーン地域を中心に行われてきたデモはテヘランにまで拡大して来ており、政府は現在の対応をより強化した戒厳令の施行を検討している段階にある。外国勢力に懐柔されたイラン政府に対する彼らの破壊行動はイランに向く他、アルメニア政府に対しても向いているためイラン政府はこちらへの対応にも苦慮している。

　テヘランでもアゼルバイジャン人によるアルメニア人へのヘイトクライムが3件発生しており、こうした事態を受けてテヘランの警察は在イランアルメニア大使館の警備を強化している。

　イランはさらなる外国勢力の懐柔現在インターネット接続を遮断しているが、西側のSNSやイラン分離主義に加担した西側メディアのフェイクが横行している。革命防衛隊傘下諜報機関ゴドス軍のイスマイル・カーニ将軍は「我々は外国勢力の介入の証拠その全てを徹底的に調査する。」と述べている。

　殺害されたアゼルバイジャン人男性の死後40日が経過し、シーア派の追悼儀式において重要な日を過ぎたことに加えて最高指導者がデモ参加者を「ウジ虫である。」と発言するAI生成のフェイク動画の高まりが原因にあるとしている。

2022.11