最高指導者 アーゼルバイジャーン地方での抗議運動への自粛を呼びかける

 現在、イランの北アーゼルバイジャーン州やバクー州などアゼルバイジャン系イラン人の多く住む北部地域を中心に抗議運動が展開され、当該地域の治安は悪化傾向にある。政府はこうした不穏な流れに対処するべく、昨日現地の治安維持を目的に革命防衛隊警察部門隷下の特殊部隊1500人の増波を決定した。
 デモ隊は「独立・自由・アルメニア人に死を!」と叫び、外国勢力との結託を匂わせながらイスラム体制の妥当と不当な分離主義勢力に対する連帯を声高に謳っている。
 ことの発端は1ヶ月ほど前にバクー州の州都バンダレランカラーニーにてアゼルバイジャン系イラン人男性が殺害された事件を巡り、先週逮捕されていたアルメニア人の男性が証拠不十分により保釈されたことにより、現地のアゼルバイジャン人が激怒し、アゼルバイジャン人による国民国家の設立、即ちイランからの分離、自由、アルメニア人に対する憎悪を爆発させた醜悪な状態に至っている。
 最高指導者は「現地警察に対して当該事件の真犯人の特定、逮捕に全力を注ぐように指導した。一人のイラン人の殉教は私の親族を失ったのに等しいほどの悲しみである。」と発言した一方で、「こうした中で起こっている一連の抵抗運動は不当に彼の死を利用した外国勢力とりわけトルコやそのバックに付いているアメリカやシオニズム勢力とさらに連帯しているメディアによる分離主義者の陰謀であることは間違いない。」と述べ、「冷静なイラン人であればどちらの勢力に着くのがか国家や地域のためになるのかは判断出来き得るものである。どうか政府主導の調査結果の発表を静かに見守って欲しい。」とデモに対する外国勢力の関与と抗議運動の自粛を促すコメントを発表している。
 

0コメント

  • 1000 / 1000

【FNH】テヘラン国際通信 日本語ジャーナル

Attention 当サイトに掲載されるニュースはすべてフィクションです。 記載された出来事・国家・人物・団体・名称等は全て架空であり、意図なく一致することがあった場合も、実在のものとは一切関係ありません。