ケルマーン 世界遺産アルゲ・バムにて大規模な改修プログラムが始動

 ケルマーン州の観光協会によるとハータム・アル・アンビヤなどのイラン企業との提携の元、世界遺産アルゲ・バムの大規模な修繕・観光地化プロジェクトが開始されることを公表した。
 ケルマーン観光局のケルマーニー氏によると「ケルマーンを代表する観光地であり、世界遺産でもあるアルゲ・バムだが、その観光地下には今までにさまざまな困難があった。こうした困難を乗り越えて近年ようやく安全な施設になった。アルゲ・バムは今後更なる観光地としての魅力向上に向け、伝統的な施設や建築方法などを守った上で観光客が宿泊できる区画を整備、修繕する予定である。」
と語った。
 アルゲ・バムは現在に見られる城壁が作られたが、その後パシュトゥーン人による攻撃を受け1722年以降放置されていた。2004年に文化的な景観や近隣地域の文化とともに世界遺産のリストに加えられたが、2003年に起こったバムでの地震で甚大な被害を被った他、こうしたことが原因で「危機に瀕している世界遺産のリスト」に二重登録されている。その後地道な修繕・保全活動を経て2013年以降後者のリストからは除外された。
 倒壊や破損などの危機を脱したアルゲ・バムやその周辺地域に以前として残ったのがインフラ問題であり、ケルマーンの周辺施設から東方に約200kmに位置したこの地域は観光地化を行う上で隣接する宿泊施設の不足が深刻であった。今回のプロジェクトではこうした施設の不足を解消する目的があると見られている。
 現在は6部屋の改修が開始され、完成次第不定期で活用するゲストルームとして運用されるとのことで、こうした部屋を38部屋用意する他、完成後はマーハーン航空との提携などの構想も予定されている。

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【FNH】テヘラン国際通信 日本語ジャーナル

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